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知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利
本, 麻田 雅文
によって 麻田 雅文
3.6 5つ星のうち 14 人の読者
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内容紹介 ●本質シリーズの最終巻 圧倒的に不利な条件から勝利を導き出した独ソ戦のスターリン、英独戦のチャーチル、ベトナム戦争のホー・チ・ミン、対イラク戦圧勝もつかの間、非正規戦という泥沼の打破を迫られた米国――。 本書は、日本陸軍の敗北のメカニズムを組織論の切り口から解明した『失敗の本質』(中公文庫)、海外の戦史を題材に成功の本質を解明した『戦略の本質』、国家指導者に焦点を当てた『国家経営の本質』につづく本質シリーズの最終巻。勝利を実現するメカニズムの解明は、『失敗の本質』とは裏表の関係となります。また『戦略の本質』は逆転を生み出した要因を現場の指揮官レベルで解明しましたが、本書は国家の指導者レベルとリンクさせて、機動戦と消耗戦を臨機応変に使い分ける知略こそが勝利を生み出したというストーリーで解説します。 知略とは、「知略=知的機動力」で賢く戦う哲学であり、過去-現在-未来の時間軸で、組織メンバーの共感を得、一丸とさせる共通善のために「何を守り、何を変革するか」の動的平衡を追い求めながら、行動し続ける戦い方を指す。これを実現できたリーダーが、本書で取り上げる、スターリン、チャーチル、ホー・チ・ミンです。 内容(「BOOK」データベースより) 圧倒的に不利な条件から勝利を導き出した独ソ戦のスターリン、英独戦のチャーチル、インドシナ戦争のホー・チ・ミン、対イラク戦圧勝もつかの間、非正規戦という泥沼の打破を迫られた米国―。勝者はいずれも、攻撃と防御、機動戦と消耗戦を二項動態的に把握し、縦横無尽に使い分け、情況と文脈の変化に応じて具体的な戦略を実践している。このような戦略こそが「知略」だ。4つの逆転の戦史にもとづいてリーダーシップの本質に迫る『失敗の本質』『戦略の本質』『国家経営の本質』に続くシリーズ最終巻。 商品の説明をすべて表示する
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ベストセラーとなった「失敗の本質」を端緒に、戦略の本質を探究してきた試みも本書で4冊目。逆転という現象に戦略の役割が鮮明に表れるという考えをもとに、逆転を成し遂げた4つの国の戦いがとりあげられている。著者は軍事戦略において、攻撃と防御、機動戦と消耗戦、直接アプローチと間接アプローチなどを二項対立的にとらえるのではなく、情況の変化に応じて柔軟に使い分けることが重要と説き、こうした「二項動態」的な戦略の実践を「知略」とよぶ。4つの戦いのなかで、いちばん読みごたえがあったのは第2章のイギリスだ。戦史の興味をそそるのは、戦争に関わる国々のリーダーシップと彼我の戦力の比較論だが、チャーチルとヒトラーの心理戦を描きながら、スピットファイアとメッサーシュミットなどの性能や長所と短所、戦場での運用についても詳しく解説されている。戦史が好きな人は全体を通読してもいいし、エッセンスだけを知りたい人は各章のアナリシスと終章のまとめを読むといい。結局は、機動戦と消耗戦といった一つの戦法に固執せずに、知略を生かして戦った側が勝利を収めてきたというのが結論のようだ。著者は終章で知略を実践知ととらえ、ナレッジマネジメントやリーダーシップ論とも関連づけているが、構想が難しすぎるのか、正直のところ評者には今一つ理解できなかった。
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