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狐狸庵先生のこう打てば碁が下手になる―遠藤周作対局集

, 遠藤 周作

によって 遠藤 周作
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内容(「BOOK」データベースより)接待碁、ねぎらい碁、お迎え碁の極意。内容(「MARC」データベースより)決して上手くはないが、何とも温かみのある碁を打つ「狐狸庵」遠藤周作。彼が碁盤を挟んで、埴谷雄高、鈴木清順、黒井千次、夏樹静子らを相手に、下手ながらに大いに楽しめる碁の打ち方を語る。
狐狸庵先生のこう打てば碁が下手になる―遠藤周作対局集を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
実用書のコーナーにあって身も蓋もないへんなタイトルのこのご本。なんだか文学的なタイトルじゃありませんか。どんなにひねくれた内容かと手に取ってみましたら、中身は、いたって実用的でおもしろ可笑しいノンフィクションでございます。狐狸庵先生は、「宇宙棋院」を設立しちゃうほどの囲碁好きとしても有名です。なにせ負けず嫌いなものですから、自分が一番強くなるように面子を揃えたとか。こちら、職業雑多のお友達(埴谷雄高とか黒井千次など作家先生が多いのはもちろんですが)と騙し合いはもちろん、皮肉にユーモア、ただのけなし、もうなんでもありの囲碁勝負です。そんな先生にびしばしと指摘を入れる女流棋士さんとの掛け合いも誠に楽しい。棋譜をならべながら、こちらもつい突っ込みたくなってくる。碁会所にいかずとも、わいわいと碁を楽しむことができます。これって一種のイリュージョン、小説のたしなみにも似ています。以下、ありそうな会話。A: どっかの大学の教授に囲碁を本格的に学問にしようとしている方がいますが、囲碁文学ってものがあってもいいのかもしれませんね。そんな雰囲気がある本ですよ、これは。B: でも、そうなったらつまらないかな。高度に専門化しちゃうと、型にはまってくるんだな。狐狸庵先生の面白い所って、素人集団による素人集団のための楽しみ方を熟知してるってことだと思うんだ。A: たしかに、劇団だって素人で結成したんだったんですよね。ただ、遠藤さん自身を語る事と、専門化の話は、またべつの話ですよ、それは。素人ならではの楽しみ方ってことは、もちろん先生ならではのものでしょうね。B: 研究する必要すらないものって宣言すること、でもそれを理屈づけることもまた楽しかったりする。この本をどう読むか、趣味を趣味として貫徹する潔さってもんは、楽しみ方の前提としてあるよね。A: そうです、ちょとした化石ですよ、まさに。どうにでも読めますもの!いろんな要素がこれはこれは見事に、ひとつの痕跡になったようなものですよ、これは。

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