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言語と行為いかにして言葉でものごとを行うか (講談社学術文庫)
本, オースティン,J.L.
によって オースティン,J.L.
4.7 5つ星のうち 5 人の読者
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「言語行為論」は、ここから始まった。寡作で知られる哲学者ジョン・ラングショー・オースティン(1911-60年)がハーヴァード大学で行った歴史的講義の記録。言葉は事実を記述するだけではない。言葉を語ることがそのまま行為をすることになるケースの存在に着目し、「確認的(コンスタティヴ)」と「遂行的(パフォーマティヴ)」の区別を提唱した本書によって、哲学は決定的な変化を受けた。初の文庫版での新訳!
言語と行為いかにして言葉でものごとを行うか (講談社学術文庫)を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
言語行為論(スピーチアクト)の古典的名著でしょう。ところで、言語というのは最近の理化学的研究によると、自然法論にも近く、それは仮にトリの言語が明晰に文法と単語に分かたれず、渾然としている点にもあらわれています。トリの囀りは紛れもなく言語であり、繰り返される同一パターン中時折アクセントのシフトなどが起こり、それが他の物事を「違い」として弁別、表示していることを髣髴させます。それは言語における音楽性と意味性のメルクマールでしょう。また、当方は「行為」、即ち法社会的な行動について次のように考えます:心は脳と「社会」の間で機能しているので、心の本質(エッセンス)を適当に表したことばを用いて、人々は法社会的コミュニケーションを行い、なおかつその通りの行動に出る、という帰結をもたらすのです。そうした認知・判断・行動化(アクティングアウト)は、しかし、法社会的に統制(統合)されている必要があり、さもなければ非行の誹りを免れません。本書はむしろ言語の本質が行動化にあるとしている点で、自然言語論にも近いのですが、その法社会的統制(統合)にも留意している点では、社会言語論なのです。そのあたりの事情理解に役立つと思われることを若干述べておきます:言語は自然的に文化のコア(中核)であり、文化の一部である法のコアでもあります。そこで、人一般は言語を巧みに用いて法文をつくり、それに基づいた法社会的行動に出られるのです。言い換えれば、「人間は言語的活動を法社会的行動に転化しうる可能態である」ということでしょう。言語人類学に社会化過程を加味した社会言語学に関心の向きに、本書の購読をおすすめしておきます。
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