平成29年度重要判例解説 (ジュリスト臨時増刊)

憲法をはじめ、各法律で判例変更がなされているので、法学生、法律資格の受験者には必読です｡実際に。本書に掲載されている最新判例が、事例そのまま、有名なロ―スクールの入試や予備試験、司法試験で出題されています。そして、解説も必ず読むべきです。なぜなら、ロ―スクール入試や予備試験の主張反論型の問題で解説の判例に対する問題意識、批判、批評がそのまま問になっています。例えば、憲法の三番目に掲載されている「性同一性障害特例法上の・・・と憲法13条・14条」の判例は、予備試験や各ロ―スクール入試で、判例、つまり被告の主張に対して、原告の弁護士ならば、あなたはどのような憲法上の反論をしますか？という問に解説の判例の問題点や批判が正答を導くのに非常に参考になります。他の法律科目でも、予備試験や各ロ―スクール入試、民法、刑法、民事訴訟法、民事訴訟法の本書掲載判例が論文式試験でも短答式試験にそのまま出題されていて、本書を読んでいたか否かで予備試験や各ロ―スクールの合否にカなりの相関関係があります。また、試験に直結しなくとも判例の射程の他に、関連した、判例や、判例に対する学説からの批判、そして、判例や学説のまとめが分かりやすく書いてあります。最新判例の勉強を通じて、基本をあらためて、整理することができます。法律資格試験には、必ず新しい判例が素材の問題が出題されます。合格をより確実にするため、そして各事件、事案に対する最高裁の問題意識が法律を学習する上で、勉強になります。１００選にプラス本書は法学部生から法科大学院生まで必読です。