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ヨーロッパ近代史 (ちくま新書)

, 君塚 直隆

によって 君塚 直隆
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内容紹介 なぜヨーロッパは世界を席巻することができたのか。「宗教と科学の相剋」という視点から、ルネサンスに始まり第一次世界大戦に終わる激動の五〇〇年を一望する。 内容(「BOOK」データベースより) ルネサンスとともに幕を開け、第一次世界大戦によって終焉を迎えるヨーロッパの近代。アジアやイスラームに後れをとり、その形成期にはさほどの経済力・軍事力を備えていなかったヨーロッパが、二〇世紀初めには人類の半分以上を支配するに至った。なぜ、この時代に世界を席巻することができたのか?それを可能にした力の根底には「宗教と科学(の相剋)」がある。本書はこうした視座から、近代ヨーロッパが世界史を一変させた秘密をよみとく試みだ。時々の時代精神を体現した八名の歩みを糸口に、激動の五〇〇年を一望のもと描き出す。 著者について 1967年生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻後期博士課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授、神奈川県立外語短期大学教授などを経て、関東学院大学国際文化学部教授。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史。著書に『立憲君主制の現在』(新潮選書、サントリー学芸賞受賞)、『物語 イギリスの歴史(上・下)』『ヴィクトリア女王』(以上、中公新書)、『ジョージ五世』(日本経済新聞出版社)、『肖像画で読み解く イギリス王室の物語』(光文社知恵の森文庫)、『近代ヨーロッパ国際政治史』(有斐閣)など多数。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 君塚/直隆 1967年生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授、神奈川県立外語短期大学教授などを経て、関東学院大学国際文化学部教授。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史。著書に『立憲君主制の現在』(新潮選書、サントリー学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、ヨーロッパ近代史 (ちくま新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
ヨーロッパ近代史に関する概説書は数多いが、本書は斬新な手法を用いた卓越した書である。第1章から第8章まで、その時代を代表する人物(第一章ではダビンチ、第八章ではレーニン)を登場させ、彼の生涯を通じて時代を語らしめるという手法を採用することにより歴史に特に関心のない読者が読んでも興味深いものになっている。宗教と科学という本書のテーマはそれぞれの時代に即して明快に述べられている。各章で取り上げられている時代の内政、外交、文化についての説明もレベルが高い。その中でも、第一線の専門研究をふまえて国債・銀行の重要性を説いた第6章の記述は現代社会の分析に有効な視点である。特に、注目すべきは、個人と責任と題された本書の最後の節である。筆者は、現代社会の抱える重要な問題点として秘密投票、コンピューター、インターネットの持つ匿名性の負の側面=無責任な態度の問題性を指摘し、近代ヨーロッパが生み出した責任ある個人という理念を再評価すべきだと説いている。主張だけはするが責任は取らない、これが、現代世界に跋扈するポピュリズムの本質である。筆者は、概説書の枠をこえて、その先へと進み、現代社会の抱える問題に対する有益な提言を行うまでに至ったのである。

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