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祝祭の日々: 私の映画アトランダム

, 高崎 俊夫

によって 高崎 俊夫
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内容紹介 魅惑の20世紀カルチュア・グラフィティ!マニアック&ファナティックな文芸書・映画本を多数手掛ける名編集者による人気連載コラムがついに単行本化。映画から文学へ、文学からジャズへ、そして映画へ――ジャンルを縦横無尽に越境する博覧強記のエッセイ集にして、編集者として出会った神話的人物たちへの愛惜にみちたポルトレ集。 内容(「BOOK」データベースより) マニアック&ファナティックな文芸書・映画本を多数手掛ける名編集者による人気連載コラムがついに単行本化!映画から文学へ、文学からジャズへ、そして映画へ―ジャンルを縦横無尽に越境する博覧強記のエッセイ集にして、編集者として出会った神話的人物たちへの愛惜にみちたポルトレ集。 著者について 1954年福島県生まれ。「スターログ日本版」「月刊イメージフォーラム」「一枚の繪」「AVストア」の編集部を経て、フリーランスの編集者に。手がけた単行本は『ニコラス・レイ ある反逆者の肖像』(ベルナール・エイゼンシッツ/吉村和明訳)『ロバート・アルトマン わが映画、わが人生』(デヴィッド・トンプソン編、川口敦子訳、以上キネマ旬報社)『オペラとシネマの誘惑』(三谷礼二)『わが封殺せしリリシズム』(大島渚、以上清流出版)、『テレビの青春』(今野勉、NTT出版)『ドキュメンタリーは格闘技である 原一男VS深作欣二 今村昌平 大島渚 新藤兼人』(原一男、筑摩書房)『スクリプターはストリッパーではありません』(白鳥あかね、国書刊行会)、『ニセ札つかいの手記 武田泰淳異色短編集』(武田泰淳、中公文庫)ほか多数。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 高崎/俊夫 1954年福島県生まれ。編集者・映画批評家。「スターログ日本版」「月刊イメージフォーラム」「一枚の繪」「AVストア」の編集部を経て、フリーランスの編集者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
以下は、祝祭の日々: 私の映画アトランダムに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
本書は2010年4月から2014年7月まで、ある出版社のウェブサイトに連載された映画や役者や文学などに関するさまざまな回想を、ゆるいテーマ別にまとめたものだ。表紙にスタージェスの「サリヴァンの旅」を採用しているあたり、ありきたりの回想録や映画評論でないのは確かで、帯にも書かれている通りマニアックな内容なのだ。そこがマニアックを自負する映画ファンにはたまらない魅力だろう。しかも、書籍化にあたって、修正・加筆しただけでなく、最新の情報を加えるなど、実に良心的な内容で、さすがに多くの名著を編集した人だけのことはある。最初は、紹介されている作品、人物、書籍などに関する滋味深い言葉の数々を味わいながらじっくり読んでみる。そしてひと通り読み終わったあとも、またすぐに読みたくなる本なのだ。再読する際は目次通りに読まなくてもかまわない。どこか自分が一番興味のあるページを繰ってみてもいい。どんな風に読み進んでもいいような作りになっているのだ。「私の映画アトランダム」という副題がついているのもうなずけるというわけだ。ある意味、映画が最高の娯楽だったころを引きずっている年代、というか60年代から80年代の始めにかけて、映画も文学もジャズもすべてが濃密だった時代の空気を知っている人間にしか書けない内容と言っていいだろう。良書の条件の一つは、その本を読んだ読者の世界が広がること、視野が開けることではあるまいか。その意味で本書ほど読めば読むほど、「ああ、この本も読まねば。この映画も観ねば」と思わせてくれる本はない。これはもう続編を期待するしかあるまい。

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