ガーデンオーダー

半年程前、某サイトのTRPG動画ブームに遅ればせながら乗っかり、身内で「これをやってみよう！」となり、新宿のイエローサブマリンに立ち寄った時の話です。クトゥルフ神話TRPGのルルブを手に取り、そのあまりの分厚さと値段に若干の同様を受けていた私に、突然知らないおじさんがこう話しかけてきたのです。『CoCみたいな人気のTRPGと同じ、今話題のルルブがある』と。今考えたら、人口で行けば全く比較できない規模の若干マイナーなシステムだったのですが、PLからGMまで含めて30以上のセッションを行い、きっとこれからも続けていくであろう魅力あるシステムだと断言できます。1、バディという仕組み「バディアクションTRPG」と銘打っている通り、基本的には最低2人のPLを前提としているシステムです。 データ的な恩恵はもちろんのこと、システム側で予め他のPCとの関係を設定してくれる為、何を喋ればいいかわからない初心者であっても、相棒とのやり取りの中で方針を決めやすい事は非常に良いメリットだと感じます。ある意味相棒に引っ張られる形ですが、シナリオ内にきちんと居場所が用意されている感覚でしょうか。「私がどういうPCなのか」を探っていく中で、このバディという仕組みは、互いに自らのPCを映し出す鏡でもあり、そこで培った関係性も味のあるものになります。2、わかりやすい戦闘システム 私は後にサイコロフィクション系(デッドラインヒーローズ)や同じ会社のDX3rdなどもちょくちょく遊んでいるのですが、特に後者と比べてデータ上で個性を出す事が難しい代わりに、100%ロールなど見てわかりやすい判定方法や予めそのクラスが持つ能力は全て使用できると言ったように、初心者にとって「なにを覚えればいいのか」が非常に直感的でわかりやすいです。特にCoCとDX3rd経験者は一度説明を聞けば、ほぼ引っかかる所はなくプレイできるかなと思います。3、良い意味で世界観が不透明定期発汗されているゲーマーズフィールドなどでちょくちょく追加の世界観情報が出ていますが、上級サプリまでを合わせてもガーデンオーダーの世界観は、「現在と似たような世界観に異能力者と怪物がいる」というふわっとしたもので、シナリオ作者毎の解釈の余地が大きいシステムです。 逆に言うと、大量のサプリが出ているDXなどに比べてシナリオの統合性をあまり気にしなくて良いのは大きい利点です。4、基本ルルブが2000円で買える 比較対象がCoCでアレですが、導入コストはかなりお手軽で、サプリも並と環境を整えるのに必要な出費がかなりお安いです。以上、長々と書きましたが、非常に洗練されて遊びやすい、良いシステムだと思います。最近はどどんとふ等のオンラインセッション募集も増えており、新サプリ発売も決まるなど徐々に盛り上がっているシステムなので、興味を持たれたら是非、貴方様の新しいルルブに加えて貰えれば幸いです。